明けの明星と宵の明星はローソク足のパターン分析の中でも機能しやすい、と私は考えています。
酒田五法に代表されるローソク足の分析はどれも機能していて、海外の投資家やチャート分析の専門家も使っていますね。
さきほども書いたように、その中でも明けの明星と宵の明星はパフォーマンスのよいパターンなので、私としてはお気に入りのパターン。
今回は、明けの明星と宵の明星を利用したトレード手法を公開してみたいと思います。
明けの明星と宵の明星の特徴
明けの明星と宵の明星の基本的な部分はコチラの記事に書きましたので、参考にしていただければと。
参考※明けの明星&宵の明星をMT4でシグナル表示させる方法
参考※明けの明星と宵の明星をFXで使うには?
宵の明星と明けの明星の特徴は、相場の反転を示すという点です。
・明けの明星が安値圏で発生すれば、相場は反転して上昇に転じる可能性が高くなる
・宵の明星が高値圏で発生すれば、相場は反転して下落に転じる可能性が高くなる
といった具合。
これを使ってトレード手法を考えた場合、高値圏や安値圏などの価格帯を示すテクニカルを同時に使うことが、明け宵の明星を使うには必要かと考えられます。
ボリンジャーバンドとの併用
そこで利用するのがボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンド(以下ボリバン)は移動平均線を中心としたテクニカルで、移動平均線から離れたところにあるσというラインを表示します。
このσは1〜3σを利用することがほとんどで、これらの1〜3σを移動平均線から見て高値圏や安値圏などといった形で認識することが多いです。
それに加えて、1〜3σのラインを利用して移動平均線からどれくらい乖離してるかを判断するものとしても使われています。
このことから、明けの明星と宵の明星を使ったトレード手法には最適なテクニカルだと判断しました。
ではトレード手法の具体的なアイデアについて書いてみます。
明けの明星&宵の明星とボリバンを使った手法
基本的なルールはおどろくほど簡単です。
・ボリバンの±2σ付近で発生した明けの明星と宵の明星で逆張りエントリーをして、反対側のバンドにタッチしたら決済
・±1σ内で発生した明けの明星と宵の明星でエントリーをして、2σか3σにタッチしたら決済
エントリールールは上記の2つ。
たったこれだけなので簡単ですね。
注意したい3σ
注意したいのは3σの扱い。
ローソク足が3σに到達した場合、ボリンジャーバンド・エクスパンションが発生しているケースが多く、度肝を抜かれるほどの大きなトレンドになる可能性があります。
そのケースにおいて宵の明星明けの明星を使い逆張りすると、勝てる確率よりも負ける確率のほうが高くなるので、できれば避けるべき。
ですので±3σにローソク足が到達している状況で明けの明星宵の明星が発生しても、スルーするというルールにします(例外もありますが、基本的にはコレでいきます)。
では具体例に行きましょう。
具体的なトレード事例
+2σ付近で宵の明星が発生したのでエントリーをし、反対側の-1σで決済をしたスキャルパターンの事例
こちらも先ほどと同様のスキャルパターンですね。
こちらは1σ付近で発生した明けの明星を利用したスキャルパターン。
向かって左に矢印がでていますが、これは真ん中の足が十字線に近い形になっていないのでスルーしています。
こちらも1σ付近で発生した明けの明星を利用したトレードです。
明けの明星&宵の明星とボリバンを使った手法の特徴
事例を見てみるとわかるように、宵の明星と明けの明星とボリバンを使ったトレード手法は、お互いの欠点を補う形で行うトレード手法になります。
明けの明星&宵の明星は高値圏や安値圏などの判断がしにくいですが、ボリバンを使うことでそれらを判断できます。
ボリバンは単純に2σでエントリーをして-2σで決済をするといった基本的な使い方だけだと、勝率が悪くなります。
明けの明星と宵の明星を使うことで、ボリバンの欠点を補ってトレードすることが可能になります。
まとめ
FXで明けの明星と宵の明星を使う場合、条件である【窓】を無視します。
それが功を奏して、明けの明星と宵の明星はとても機能するローソク足のパターンになっているのです。
ただし明けの明星宵の明星を使うためには、どこで使うかがポイントになるのです。
ボリバンと併用して使うことで、明けの明星と宵の明星で勝つ確率を上げていきましょう。