先日の記事でシカゴIMM通貨先物ポジションについて少し触れました。
FXをとトレードしていく上で、楽にトレードできるようになるには、又は、相場観をつけるためには、シカゴIMM通貨先物ポジションの見方は必要になってくると思います。
私自身、シカゴIMM通貨先物ポジションの見方はまだまだ勉強中ではありますが、ある程度形になってきたので、今回はシカゴIMM通貨先物ポジションの見方や活用方法などを書いてみたいと思います。
シカゴIMM通貨先物ポジションとは?
シカゴIMM通貨先物ポジションという言葉を初めて聞く方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、まずはシカゴIMM通貨先物ポジションについて簡単に説明します。ホント簡単ですが。
シカゴIMM通貨先物ポジションとは、先物取り引き所として有名であるアメリカのCME(シカゴマーカンタイル取引所)が発表している通貨先物のポジションのことを言います。
シカゴIMM通貨先物ポジションの数値は、ヘッジファンドなどのポジションを表していると言われてまして、いわゆる投機筋のポジションとも言えます。
発表するのは、金曜日の取引終了後にその週の火曜日時点の数値が発表されます。
ですので、リアルタイムのポジションではないのですが、火曜日と金曜日で買いポジションが一気に売りポジションになるということはないと思うので、参考にするには問題ないと思われます。
シカゴIMM通貨先物ポジションは投機筋の動きが見えてくる
FXの値動きは、主に投機筋の勢力が動かしているとも言われています。
その投機筋のポジションが、シカゴIMM通貨先物ポジションでわかるので、多くの人がシカゴIMM通貨先物ポジションの情報をチェックし、自分の投資に役立てているのです。
スキャルは短期トレードなのでこういった情報は関係ないと思われがちですが、一度のトレードで数十pips狙いたい場合や、なるべく勝率を上げたい、損切りを少なくしたい、損切りまでの値幅を広くとって損切りをなるべくしたくない、という方はこういった情報を活用していくべきだと思います。
シカゴIMM通貨先物ポジションの見方
さて、具体的にシカゴIMM通貨先物ポジションをどうやって見ていくのか?を説明していこうと思います。
見方は意外とシンプルです。
買いポジションが多くなったら下落の可能性が高くなっている
売りポジションが多くなったら上昇の可能性が高くなっている
と考えます。
ポイントは、建玉だという点ですね。
例えば、ロングポジションが増えているということは、新規で買いポジションを取ったということになります。
これ、言葉にするとシンプルですが、非常に重要だと思っています。
なぜかというと、新規でポジションを取ったら、それは必ずどこかのタイミングで決済をするからです。
我々も新規でポジションを取ったら、どこで決済をするか考えますよね?そして、ずぅ~っと塩漬けにするようなことはドル円などのクロス円やユーロドルなどの通貨ペアではやらないかと。
豪ドル円やトルコリラなどの、スワップ目的の通貨は別ですが、基本的にドル円などの通貨ペアの場合は必ず決済します。
それに、投機筋の場合、決済をしないと利益を確定できないので決済をするはずです。
しかも、投機筋は相場を動かしているとも言われているので、利益確定の決済によって相場が動くことが少なくないのです。
買いポジションは売りで決済をします。この売りが相場を下落へと導く事が多々あります(売りポジションの場合は逆)。
ですので、シカゴIMM通貨先物ポジションの買いポジションが多くなると、下落の可能性が増えてくるのです。
こういった動きに他の勢力がついてくることになれば、相場には大きなインパクトを与えることもないことはないです。
ですので、シカゴIMM通貨先物ポジションはとても注目されているし、注目スべきではないかと思っています。
シカゴIMM通貨先物ポジションを使った具体的な戦略
さて、シカゴIMM通貨先物ポジションを使った我々個人トレーダーの戦略です。
これは先程も書いたのですが、
買いポジションが増えたら下落
売りポジションが増えたら上場
という原理原則を考えた上で戦略を立てるとよいかと。
例えば、「シカゴIMM通貨先物ポジションの買いポジションが増えているな」と感じた場合、「そろそろ下落が控えているかもしれないな」と考えます。
そしたら、もしかしたら心理的節目で決済するのではないか?と考えてみます。
直近のドル円だと、114円ですね。
114円くらいになったら、決済をし始めるのではないか?と考えて、114円で決済をします。又は、114円に到達したら新規での買いは控えて様子を見ようとか、そういうふうに考えることができます。
売りの場合でも同じですね。
110円あたりを心理的節目として考えた場合、110円あたりに近づいたらシカゴIMM通貨先物ポジションをチェックして、売りポジションが増えていると感じたら、そこで一旦決済をしておくといった感じです。
シカゴIMM通貨先物ポジションのまとめ
ここで今回の記事をまとめますね。
シカゴIMM通貨先物ポジションは投機筋のポジションが見えてくる
相場を動かしている可能性が高いのが投機筋
買いポジションがすごく多くなったら下落の可能性がある
売りポジションがすごく多くなったら上昇の可能性がある
買いは売りで決済される
売りは買いで決済される
といった感じです。
個人トレーダーでスキャルやデイトレを行っている場合、こういった情報はあまり関係ないと思われがちですが、少しでもトレードを有利にするためにも、シカゴIMM通貨先物ポジションはチェックしておきたいものですね。