株にあって、FXにないもの
それは、板情報です。
「ん?板って何?おいしいの?」という方に簡単に説明しますと、板とは他のトレーダーの注文状況がひと目でパっとわかるツールのことでして、カンニングできるツールとも言われています。
板は株だとかなり重宝されており、板だけでトレードする方もいますし、板だけでトレードする株の手法もありまして、とても便利で効果的な情報となります。
FXに板はない?
先程も書きましたように、板は注文状況を表示するツールで株ではかなり重宝されてるツールです。なので、注文状況をみながらトレードするなら板が最適です。
この板ですが、以前も書いたように基本的にはFXには板がないです。
というのも、FXは相対取引となり株のように取引所があるわけではないので、すべてのトレーダーの注文状況は見れないわけです。
しかし、前にも書きましたように、裏技的にFXでも板情報を見ることができます。
FXの老舗「外為どっとコム」では、外為どっとコム内での注文状況を口座を持っている方向けに板として公開しています。
一つのFX業者の注文状況だから情報としてはどうなの?と思いがちですが、預かり金が常に上位にいるのが外為どっとコムですし、長期・中期の大口トレーダーもたくさんいるとの情報もありますので、多くのトレーダーが注文を出していることから注文情報としてはかなりリアルな数字になります。
ですので、注文状況としては利用価値が高いわけです。
FXで板(注文状況)を使ってトレードする方法
以前書いた記事では板情報から得られた価格帯を利用してトレードするという内容でしたが、このやり方ですとスキャル的な利用方法とは違い中長期的なポジションをもつトレードとなります。
今回はスキャル的なトレード方法をお伝えします。
やり方はとてもシンプルです。
現在の価格を中心にして板を見ます。
売り注文が多ければ現在の価格よりも上の価格帯にある売り注文のメモリが多く表示されていますし、買い注文が多ければ現在の価格よりも下の価格帯にある買い注文のメモリが多く表示されます。
仮に現在の価格を中心として、上の価格帯に売り注文のメモリが多く表示されていたら、「どこで売るか?」だけを考えるのです。
ロングの場合はその逆です。
下の価格帯に買い注文のメモリが多く表示されてたら、「どこで買うか?」だけを考えるのです。
板のメモリで判断する
つまり、板に表示されてるメモリの多さでエントリーする方向を決めて、あとは待つのみという状態にします。
例えば、この記事を書いてる現在のドル円の板情報を見てみますとこのようになります。
[br num="1"]
現在の価格121.75円を中心とした場合、上の価格帯に表示されてる売り注文のメモリが多いことがわかりますね?
となれば、もうショートしか考えない。
どこで戻り売りしようか?どこでショートで入ろうか?どこが短期的な天井なのか?だけを考えてトレードします。
この情報でエントリーしないとしても、強力なフィルタリングとしても利用できます。
まとめ&裏話
ざっくりとまとめますと、
- 外為どっとコムが口座開設者に提供してる板情報のツールを使う
- 現在の価格を中心としてどちらにメモリが多く並んでいるか見る
- メモリが多い方向のエントリーだけを考える
となります。
実は、最近この板情報を使いまくっていまして、板情報を利用したときのトレードの成績は結構良いです。
当然、FX版の板情報にハマっています。
板による注文状況をみるならこちら >>> 外為どっとコム