今回はボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた手法についてです
ボリンジャーバンドとRSIはそれ単体でも人気があるテクニカルですし、単体でも機能しやすいテクニカルだと思います。
特にボリンジャーバンドは使いみちがたくさんあるので、利用している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャルピング手法についてです。
ボリンジャーバンドとRSIを使ったスキャルピング手法
先日、こんなご質問をいただきました。
女性読者様からの質問
私はボリバンを使ってトレードしています。
しかしどうにもこうにも上手く行きません。
ボリバンは好きなテクニカルですが
使いこなせてないようです。
かずえモンさんにお聞きしたいのですが
なにかボリバンを使いこなせるようになるアイデアはありませんか?
というものでした。
かずえモン的にボリンジャーバンド単体で最も機能する使い方は、過去に書いているようにボリンジャーバンド・はエクスパンションとボリンジャーバンド・スクイーズです。
ボリンジャーバンド・エクスパンションが拡散で、ボリンジャーバンド・スクイーズが縮小ですね。このタイミングを見るのが、ボリンジャーバンドだと最も機能する使い方だと思っています。
がしかし、
おこがましいようですが、かずえモンさんがブログで書いていらっしゃるボリバンの拡散?収縮?は試しているので、それ以外で教えて頂けると嬉しいです。
ということでした。
そこで今回は、ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャルピング手法について書いていきますね。
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャル手法の具体的な例
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャル手法で、私が使っている手法がボリンジャーバンドとRSIを組み合わせてチャートを見てエントリーを判断するというものです。
かずえモン、オリジナルのパラメーターによるRSIとボリンジャーバンドのパラメーター設定をしたチャートがこちらです。
チャートはFXトレードフィナンシャルのMT4
まずはボリンジャーバンドとRSIのパラメーターについて説明します。
ボリンジャーバンドの設定
ボリンジャーバンドは 21SMAを設定し、バンドは2σのみを表示します。
RSIの設定
RSIのパラメーターがポイントになります。
RSIのパラメーターも21にしてボリンジャーバンドのミドルのパラメーターと同じにしましょう。
そして、以前このブログで書いたように、RSIの上下のレベルを60・40にします。
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャル手法の使い方
かずえモン考案のボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたトレード手法使い方はいたって簡単です。
・RSIが40を下抜いた
・ローソク足がボリバンのミドルを下抜けた
この二つの条件が揃ったらショート(売り)でエントリー
・RSIが60を上抜いた
・ローソク足がボリバンのミドルを上抜けた
この二つの条件が揃ったらロング(買い)でエントリー
という流れです。
決済は2σタッチで決済です。
ボリンジャーバンド・ウォークを見極めるのが目的
このスキャル手法は開発秘話があります。
実は、ボリバンのミドル(移動平均線)を上か下に抜けたことを移動平均線以外で確証を得たいなと思っていたのです。
なぜかというと、ボリンジャーバンドの使い方の一つとして、ボリンジャーバンド・ウォークを把握したかったから。
ボリンジャーバンドのミドルと1σ・2σの間でローソク足が推移する動きが発生すると、トレンドが発生したというふうに確信できます。それがボリンジャーバンド・ウォークです。
ボリンジャーバンドウォークが確認できればトレンドに乗ることができるのですが、ボリンジャーバンド・ウォークが発生するには、ボリバンのミドルをローソク足がしっかりと上抜け・下抜けしたという確証を得ないといけないのです。ボリバンだけを見てミドルラインを抜けたかどうか?を確認するには、心もとないわけ。
そこで、かずえモンオリジナルのRSIの使い方があるので、それを照らし合わせてみたわけです。
そしたら、
RSIが40・60を抜けた位置とボリンジャーバンドのミドルをローソク足が上抜け&下抜けする時と一致するときが多かったことに気づき、その箇所からボリンジャーバンド・エクスパンションが始まり、ボリンジャーバンド・ウォークが発生する手前のような位置だった
ということが分かり、その結果ローソク足がボリバンの上をどのように動いていくのか?、つまりボリンジャーバンド・ウォークがわかるようになったのです。
RSIとボリンジャーバンドを使ったレンジ用スキャル手法
今回紹介したボリンジャーバンド・ウォークとRSIを使ったスキャル手法は基本的にはトレンドに乗るというのが目的ですが、実はレンジやトレンドがない状態でも利用できます。
先程のトレードルールは
RSIが60以上&ボリバンミドルより上で買い
RSIが40以下&ボリバンミドルより下で売り
±2σタッチで決済
でしたが、レンジの場合は
ボリバン2σタッチ後、RSIが60以上から60以下に入ったら売り
ボリバン-2σタッチ後、RSIが40以下から40以上に入ったら買い
決済は、反対側のバンドにタッチかミドルを反対側に抜いたら決済
です。
具体例
では、レンジ用のスキャル手法の具体例を見ていきます。
緑の四角で囲ってあると思いますが、その箇所がレンジ用のスキャル手法でトレードできる箇所です。
ルール通りボリバンが2σタッチ&RSIが60以上から60以下に入ったところで売りのエントリーをしています。決済はボリバンのミドルを反対方向に抜けたところです。
この局面においては、大きな流れを見ると、円安気味(上昇気味)な流れだったのですが、イマイチトレンドになりきらない状況ですね。その状況なので、レンジ気味と判断し逆張りの売りをしていく戦略でした。
ボリバンのミドルで支えられた所を把握し、逆張りスキャルの待機をしまして、ボリバンの+2σをタッチした所でRSIが60以上になっているのを確認して、60以下になるタイミングでエントリーをしています。
これが具体的な流れになります。
レンジでもボリバンの±2σだけで判断するのは不安
ボリンジャーバンドは逆張りの指標として使われているので、RSIを使わなくてもトレードできるのではないですか?
という疑問があると思いますが、RSIを使う理由がきちんとあります。
ボリンジャーバンドの2σタッチだけで逆張りのスキャルをするのは不安なので、RSIを使って確信を得たいのです。
そういった理由から、ボリバンとRSIを中心に逆張りをしようという目的のもとスキャルをしています。
やはりRSIは使えます。
まとめ
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャルピング手法、いかがでしたでしょうか?
ボリンジャーバンドは
・ボリンジャーバンド エクスパンション
・ボリンジャーバンド スクイーズ
・ボリンジャーバンド ウォーク
というボリンジャーバンドの特性を活かしたトレード方法がありますが、これをより確実なものにするためにボリンジャーバンドと相性がよいRSIを組み合わせると、今回のような手法ができると思います。
RSIを使って、ボリンジャーバンド を活用していくことで、スキャルができるようになるかもしれませんね。
これらはあくまでも私の体験談ですので、このブログを読んでくださっているアナタにとって利用価値があるかどうかはわかりません。
ご相談を頂いた方への答えになっているかわかりませんが、一つの参考になれば幸いです。
ちなみに、RSIとMACDを使ったスキャル手法で秒速スキャルFXという初心者向けの手法として人気があります。
infotopでも殿堂入りしている手法なので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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