4DFXで注目されつつある練行足。
練行足には2種類の練行足があります。
本来の練行足である”価格変動に連動した練行足”と、少しカスタマイズされた時系列型練行足と呼ばれる2つです。
他にも海外のFX関連のフォーラムでは、練行足をカスタマイズしたものがありますが、大きく分けると上記の2つとなります。
その2つについて今回は書いてみたいと思います。
本来の練行足
本来の練行足というのは、一定の価格を設定し、その設定した価格が変動したら足を形成するというものとなります。
※上記はマネーパートナーズ
設定した値幅以上の上昇する値動きがあった場合は、陽線が形成される
設定した値幅以上の下落する値動きがあった場合は、陰線が形成される
ということになります。
例えば、5pipsを変動幅に設定した場合、5pips以上の上昇があれば陽線が形成され、5pips以上の下落があれば陰線が形成されるということになります。
通常のローソク足は値動きがあろうがなかろうが、一定の時間が経過したらその一定の時間内の値動きで始値・終値・高値・安値を計測しローソク足を形成しますので酒田五法のように特有の形が形成されます。
が、練行足の場合は一定の値幅が動かないと足が形成されないので、ボラティリティがないときは足が形成されにくくなり、ボラティリティがあるときはどんどん足が形成されるという形になっています。
時系列型練行足
時系列型の練行足というのは、本来の練行足を時系列型の他のテクニカルやインジケーターと一緒に使うことを前提に作られた練行足です。
海外のMT4のフォーラムではRAI(Renko Adaptive Indicator)という表記になります。
※上記はマネーパートナーズのチャート。ローソク足と同じ画面にも表示できるし、下段で単体で表示することも可能。
本来の練行足は時系列ではないので、時間を利用するテクニカルとは一緒に表示できないのです。例えば、1分足と練行足を同時に表示することはできません。
それを可能にしたのが時系列型練行足となります。
※1分足の一目均衡表と同時に表示
※上記はマネーパートナーズのチャート
時系列型練行足はハイローバンドのように利用することができるので、主なトレード手法としては時系列型練行足の上下のバンドを上抜け・下抜けでトレードすることになります。
尚、この時系列型練行足を1分足と一緒に表示するのではなく、時系列型練行足だけで表示し、練行足のように見れるようにするインジケーターもあります。
ただし、時系列型の練行足を単体で表示するチャートの場合、1分足とあまり差がなく、練行足の良さが消えてしまうのであまりオススメはしません。
練行足と時系列型練行足の比較
結局どちらがいいのかって話ですが、私は本来の練行足のほうがよいと思います。
時系列型練行足も良いのですが、変動幅で動くという練行足の良さが若干消えてしまうので、私は本来の練行足のほうがよいと感じています。
時系列型の練行足を使ってトレードをしようと思った場合、使い方がHLバンドのような使い方になることがほとんどで、それならば練行足でなくてもよいのではないだろうか?というのが私の感想。
では、時系列型の練行足を単体でチャートに表示するパターンはどうなの?って話になるのですが、こちらはチャートの形が1分足とそんなに大差がなく、これならば平均足のほうが見やすのではないだろうか?というのが私の感想です。
ですので、練行足を使ったトレードをするのであれば、本来の練行足をまずは勉強&研究するのが良いかと思います。
マネーパートナーズのHYPERSPEEDNEXTだと標準で練行足と時系列練行足が搭載されています
おまけ 理想的な練行足
以前の記事でも書いたように、以前、練行足をかなり研究しました。どんなチャート・どんなテクニカルにもメリットデメリットがあるように、練行足にも良い所と悪いところがあります。
私が練行足を使ってみて思ったのが、練行足で高値・安値をわかりやすくできないだろうか?という点です。
つまり、ローソク足と練行足のハイブリットという感じですね。
それが理想なのですが・・・それについてはまた次回書いてみます。