私が開発したオリジナル手法「2PRICEーFX」のページでも書いていますが、一つの手法に拘る必要はないと思っています。
というのも、その時の相場の状況に応じたトレード手法をいくつか用意しておき、その場の状況によって使い分けるのが良いと考えているからです。
トレード手法には、トレンドフォロー型(順張り)・逆張り型・レンジ対応型などの種類があります。
順張り(トレンドフォロー型)で値幅を多く取り、逆張り型でトレード回数を多くして利益を積み上げ、レンジ対応型で2~5pips程度をコツコツ狙いに行く
こういったスタイルをとることが、FXの勝率を上げることに繋がると思います。
レンジ相場なのに順張りのトレード手法でトレードすれば負ける可能性がとても高くなりますし、トレンドが出ている時に逆張りトレード手法をしていても勝ちにくいでしょう。
どうやってトレード手法を判別するのかが勝率を上げるためには重要だと思います。
ココで問題になるのが、どうやって相場の状況を判定するかなんですね。
そこで利用したいのが、初心者でも使いやすいADX。ADXを使ってトレード手法を使い分けるのが効果的だという発見がありましたので、まとめていきます。
ADXを使ってトレンドを判定する
私はトレンド発生中にトレードするようにしています。つまり順張りです。
しかし、常にトレンドが発生してるわけじゃないし、逆張り的なトレードをしたほうが稼げる状況もあるわけです。
それを解決するために「レンジ用の1分足スキャル」などの順張りではないトレード手法を使ってコツコツ取れるときは取っています。
ただし、トレード手法を使い分ける時にチャートを見てなんとなく相場の状況を確認するだけではなく、テクニカルを利用しきちんと定義すべきだと考えました。
そこで研究した結果、5分足でトレードしてる場合、それよりも長い足のトレンドをADXで判定・判断し、ADXが示す状況によって%分足のトレード手法のトレードスタイルを変えるべきだという結論に至りました。
ADXを使って順張りトレード手法を判定する方法
これらのことから、5分足でトレードするときは30分足のADXを利用して、トレード手法のスタイルを分けるようにしました。
ルールはこのようになります。
30分足のDMIが上昇を示し、ADXが上昇したら、5分足ではトレンドフォロー型(順張り)のトレード手法を利用してトレードする
尚、チャートを見たときに、すでに30分足のADXが上昇してた場合は押し目・戻りを狙うトレード手法を選択する
という流れになります。
ADXが上昇しているときは、DMIが示す方向に対してトレンドが発生していると判断できるので、逆張りのトレード手法やレンジ対応のトレード手法でトレードする理由が見当たりません。
ですので、ADXが上昇しているときは、DMIが示す方向に対して順張りをするのが最も効率がよいと考えられます。
尚、順張り系のトレード手法としては、初心者向けだと移動平均線(SMA・EMAなど)のクロス、平均足の方向についていく方法などですね。
押し目や戻り目の判断に「ひまわりFXPROの売買シグナルで押し目・戻り目を判断」を使いましょう。
中級者以上だと遅行スパンの雲抜けなどのトレード手法も利用できますね。
ADXを使って逆張りトレード手法を判定する方法
30分足のADXが上昇から下降に転じたときは、5分足で逆張り(オシレーターを利用)のトレード手法を行います
ADXが上昇から下降に転じたときは、直前のトレンドに対して転換があったと判断できます。
ですので、逆張りの意識を持ったトレードを行うほうが、トレードしやすくなる傾向にあります。
この時に積極的に利用したいのは、オシレーターを利用した逆張りトレード手法です。
ADXが下降しているときは、オシレーターが機能しやすいという特徴があるので、積極的にオシレーターを利用し、逆張りを意識したトレードを行うようにしています。
この方法のヒントになったのが、以前紹介した書籍【魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ)】の中にヒントがありました。
魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ)の最後のほうに、ADXの使い方が書いてあるのですがその中にこのような言葉があったのです。
【ADXが15以上かつ上昇でトレンドフォロー型のシグナルを採用し、「ADX下降」でオシレーター系指標を採用する】引用(魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ))
これを参考にしたのが、ADXを利用してトレンド判定を行い逆張りのトレード手法を利用するというルールです。
尚、逆張り系のトレード手法といえば、ストキャスティクスやRSIやRCIなどのオシレーターを利用したものや、ボリンジャーバンドを使うトレード手法が代表的な逆張りトレードです。
魔術師に学ぶFXトレード―プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック (現代の錬金術師シリーズ)にも、ボリンジャーバンドを逆張りの指標として使っています。
ADXを使ってレンジ用トレード手法を判定する方法
実はレンジに関しては、30分足のADXが上昇から下降に転じたときも、レンジ対応のトレード手法を利用するというルールを設けました。
しかし、レンジ対応のトレード手法を選択するコトに関しては、問題が発生したのです。
30分足のADXが下降していたら「レンジ用の1分足スキャル」を使いコツコツトレードするというコトを実践していたときに、勝率の割りに利益が少ないという状況に至りました。
「レンジ用の1分足スキャル」自体はレンジ用なので、ある程度の値動きがある場面においてはコツコツドカンになってしまい、勝率の割りに利益が残らないのです。
レンジになってしまえば、「レンジ用の1分足スキャル」は結構稼げるのですが、ADXが下降してる時というのは必ずしもレンジではないわけですね。
ADXが下降している=レンジ ではないので、ADXが下降しているときにレンジ対応のトレード手法を行うのは、理論上無理があったのです。
では、どうしたのかというと、
ADXが15レベル以下、又はその付近で横ばいになっているときは、レンジ対応のトレード手法を採用する
というルールに変更しました。
ADXが上昇も下降もしていないときは、トレンドが形成されていないと判断できるので、順張り系トレード手法は往復ビンタになりがちです。
ですので、逆張り系トレード手法かレンジ対応のトレード手法を行いましょう。
レンジ対応のトレード手法だと、直近高値安値に平行線を引いて高値ラインに来たら売り・安値ラインに来たら買いという方法が代表的なトレード手法です。
まとめ
ADXでトレンドを判定してトレード手法を使い分ける方法は下記の通りになります。
-
30分足のADXが上昇してるときは5分足で順張り型(トレンドフォロー)のトレード手法
-
30分足のADXが下降してるときは5分足で逆張り型トレード手法(オシレーターなどを利用)
-
30分足のADXが15付近or横ばいのときは1分足でレンジ対応のトレード手法を行いスキャルをする
という内容になります。
トレード手法は一つだけにこだわらないほうが、どんな状況でもトレードできるようになるので、一つのこだわらなくていいと思います。
自分が使っているトレード手法が順張り型のトレード手法なのに、レンジでその手法を使っても勝ちにくいと考えられます。
ADXの状況に応じてトレードスタイルを変えてみる、という方法をとってみるのも、一つ方法だと思います。
尚、30分足のADXを利用していますが、1分足でトレードする人は15分足、15分足でトレードする人は1時間足などというふうに、自分がトレードする時間足を考慮して、変更したほうが良いと思います。