FXのテクニカルの研究や手法の研究を重ねていくと、常に考えるのがパラメーターです。
各種テクニカルはパラメーターが必要になるので、そのパラメーター設定次第で機能することもあれば機能しないこともあります。
先日のメルマガでも書いたのですが、相場はランダムであり規則性はないです(たぶん)。だからパラメーターの設定は難しくなりますし、テクニカルを使う上で重要になるのです。
RSIであれば、パラメーターを9から14に変更するだけでエントリーのタイミングが違ってきますからね。
では、パラメーターが必要ないテクニカルはなにか?といえば、やはりラインです。
ラインを使ったトレード手法はたくさんありますが、その中でもレンジを見極めてトレードをするというトレード手法はやはり知っておくべきだし、実践しておくべきトレードだと思います。
今回はレンジをトレードにどう利用するのか?を書いていきます。
レンジを判断すべき
FXはある意味では株よりも各種テクニカルが機能しやすいと思います。
FXはメジャーな通貨ペアでなくても、ある程度の流動性があるので動きます。一方、株はというと、出来高がない銘柄は全く動かないことも珍しくありません。
FXはある程度の値動きがあるので、色々なテクニカルが機能しやすいですし、色々なテクニカルが存在します。
RSIをカスタマイズしたものもあれば、一目均衡表をカスタムしたものもあれば、全くオリジナルの計算式によるテクニカルも存在します。
ですが、ここで一度、FXの基本的な部分でもある高値・安値をベースとしたトレードを考えるべきだなと思うのです。
レンジというとどうしても、レンジ手法が思い出されます。
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といったようなレンジ手法です。
又は当ブログで過去に紹介したRSIを利用したレンジ手法もあります。
【参考記事】RSIでレンジを判断する方法
※RSIを利用してレンジを見極めてトレードする方法を書いたのは当ブログが初かな?
※RSIは30と70が注目されていますが、60~40や55~45を提唱したのは当ブログです。
ですが、今回取り上げたいのはそういったレンジ手法ではなく、レンジを判断することでレンジ内でどうトレードするか?を考えてみてもいいのではないか?という事なんです。
レンジでトレード
レンジを把握するにはやはりラインですね。
ラインを利用してこのように高値安値を判断します。
※チャートはFXトレード・フィナンシャルのMT4
そして、こういったレンジの中でどうやってトレードすべきか?を考えるのです。
104.50~103.00がレンジになるのではないか?と考えたら、この中でどうトレードするか?を考えてみようということ。
例えば、104.50が高値の目安になるんじゃないかなと判断したら、104.50付近で反転を表すテクニカルの”カタチ”が出たらショートでトレードしよう、103.00で下げ止まって、ロングのシグナルが出たらロングで入ってみようとか。
このように高値安値のレンジを把握することで、高値と安値の基準がわかり、その上で各種テクニカルのシグナルを利用できるから、結果としてトレードの精度が上がるということにつながります。
つまり、高値安値のレンジを利用した一般的なトレード手法のように機械的に売買をするのではなく、レンジを把握し自分なりの高値安値の基準を作ることで、結果的に他のテクニカルの精度が増すことがあるのです。
シンプルなレンジ手法としては?
これまでのことはレンジを把握することで他のテクニカルの精度を上げていくことがレンジを把握することで得られるメリットだということでした。
が、単純に手法として考えた場合、レンジを把握するだけでトレードすることも可能です。
例えば、日足をチェックし、次に4時間足などを見て、高値安値を把握し、レンジを作ります。
このレンジは、単なる高値・安値の目安として考えるのではなく、高値あたりが天井・安値あたりが底だと自分なりに設定します。
つまり、予測です。
その上でトレードをしていきます。
すると、めちゃくちゃシンプルな手法が出来上がります。
例えば、104.50円を天井圏として考えたとして、105.00円を上抜けたら104.50円は天井ではなかったと判断できる、と考えたとします。
この場合、104.50円あたりでショートでエントリーをし、105.00円で損切りにする。
104.50と105.00だと50pipsの差があるから、リスクリーワードを2:1にしたとしたら利食いまでの値幅は100pipsになる。
103.50円を利食いのターゲットとする。
もし仮に、レンジの安値の目安が103.00円あたりであれば利食いまで距離があるので、エントリーOK。
しかし、自分が設定してる底値圏が103.50より上であれば利食いまで100pipsにならないのでリスクリワードが2:1にならない。
それでもよければ、エントリーし103.50より上で利食いをする。
仮にそれが成立しなかったとしても、「自分なりのレンジの定義が間違ってたんだな」って思うだけ。
といった流れで考えることも可能です。
こうやって自分なりのレンジを把握し、予測し、それをバックに売り買いをするという手法はめちゃくちゃシンプルですし、注文を自動化するソフトを使わなくても、各業者が提供してる注文機能で十分トレードが可能になります。
こうやってレンジをいかに判断するか?それだけでもトレードの優位性を高めることが可能なのです。
まとめ
こうやってレンジを把握し、自分なりの天井圏・底値圏を設定することで、パラメーターに振り回されることがないトレードができますし、中長期的なトレードもしやすくなると思います。
・自分なりのレンジを作る
・底値圏&天井圏で他のテクニカルのシグナルを使う
・すると精度が増す
・他のテクニカルを使わなくてもレンジをバックにトレードできる
レンジを把握することはメリットがたくさんあるのです。
パラメーターに振り回されるのに疲れてきたら、こういったトレードを考えてみるのも一つの方法ですね。