以前の記事でも書いたように、RCIは様々な優秀なトレード手法で採用されていたり、海外のフォーラム等で評判の高いトレードシステムに使われていたりと、とても人気があるオシレーターになります。
【参考記事】RCIは最強のオシレーター?RSI・CCI・ストキャスティクスと比較してみた
【参考記事】FX初心者にもオススメ!機能するオシレーターはコレだ
ただ、RCIもオシレーターなので「RCIは使えない」「RCIは機能しない」という声があることも多々あります。
RCIはオシレーターのなかでもかなり優秀な部類なのですが、どうして使えない・機能しないと思われがちなのか?
その背景には二つの使い方があるということを知らないからだと思うんです。
私もそうでしたから
RCIの使い方は2種類
RCIもオシレーターなので、基本的な使い方としては買われすぎ・売られすぎを見るテクニカルになりますので、RCIのラインが上から下に行くタイミングで売り、下から上に行くタイミングで買いになるというのが、一般的な認識です。
しかし、厳密にいうとこれだけではないんです。
RCIはある条件がそろうと、意味が変わってきます。
RCIを使う上で重要なのは、レベルです。
どのレベルから下がるのか?どのレベルから上がるのか?をチェックする必要があります。
以下にまとめます
・RCIが+90%以上に到達し、+90%以上から下に移動すると下落に転じる
・RCIが-90%以下に到達し、-90%以下から上に移動すると上昇に転じる
という内容です。
もう一つの使い方が、
・上向きだったRCIが、+90%に到達せずに下向きになった場合は戻り
・下向きだったRCIが、-90%に到達せずに上向きになった場合は押し目
という使い方です。
この二つの理解があると、RCIの状態を見ながら柔軟なトレードが可能になります。
では、一つ目の使い方から詳しく解説していきます
RCIの使い方 Pattern1
RCIを使う場合、この使い方が最もポピュラーなのかなと思っています。
プロトリFXもこの使い方を応用してスキャルをしています。
こちらをご覧ください
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+90%以上と-90%以下の箇所に赤い丸を記しております。
この個所が方向転換の箇所としてRCIが示している個所です。
この個所はどのようなサインとして活用すべきなのかというと、この状況になったら積極的に逆張りのサインとして利用してよいのかなと思っています。
直近で上昇している場合、どうしても押し目を考えがちですが、RCIが+90%以上に入り+90%から下がっていくようであれば、方向転換が来ると考えて直近の上昇とは逆になる売りでエントリーをしていい箇所だと思います。
買いの場合は、直近で下落していてもRCIが-90%に入って、そこから上昇して-90%を上抜けるようであれば、逆張りの買いで入ってよいというサインとして活用できるかと。
これが、一つ目の使い方で最もオーソドックスなRCIの使い方になります。
RCIの使い方 Pattern2
もう一つの使い方が、±90%に到達しない場合の使い方です。
この場合は、直近の流れに対して同じ方向でエントリーするのが一般的な使い方。
つまり、押し目買い・戻り売りですね。
※一般的には±80%を使う方法もあるのですが、各レベルを細分化して使ってしまうと、かなり細かくなり判別が難しくなるので、そこまで細分化しなくてもよいのかなというのが私の見解です。
この使い方をする場合、RCIを2本使うのが良いと思います。
なぜかというと、直近の流れと方向感を視覚的に記しておく必要があるからです。
そのために、長期のパラメーターを設定したRCIを一本用意します。一般的には52が良く使われている数値になりますので今回は52RCIを表示しました。
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※一般的には0よりも上で上昇傾向、0よりも下で下降傾向だと判断します。こちらのRCIはプロトリFXのRCIを利用しているのですが、2色で変化するタイプになっています。今回は0よりも上か下かで判断するので、52RCIの色の変化については無視してください。
上記のチャートの赤い丸で記した箇所が、RCIを利用した戻り売りのかしょとなります。
52RCIが0よりも下で、短期のRCIが+90%に到達せずに下方向に向かっています。ここが戻り売りのポイント。
ローソク足と照らし合わせてみるとローソク足の動きと一致しているのがわかりますね。
長期のRCI(今回は52)を利用して大きな流れを判別し、その流れと一致した短期のRCIの動きでエントリーをするという使い方です。
このように戻り売り・押し目買いとして使う方法もあります。
RCIは使えないのか?
RCIが使えないと考えるケースの一つが、先ほど紹介した2つの使い方があるということを知らないケースが多いのではないかと思います。
例えば、RCIが上から下に行くタイミングで売りエントリー・下から上に行くタイミングで買いエントリーをするという使い方だけを知った場合、レベルに関しての認識が一切ないので逆張り的な使い方をしてしまうかもしれません。
つまり、2つの使い方があることを知らずにいると、どうしても「RCIは使えない」となってしまうのでしょう。
実際、私がRCIを知ってすぐのときは、一つの使い方しか知らなかったので他のオシレーターと同じように考えていましたので、結果的に使いにくいなと感じたこともあります。
ですので、もしRCIは使えないと感じているのであれば、2つの使い方があるということをまずは知ることが大事なのかなと思います。
RCIのパラメーター設定
RCIの使い方がわかったとはいえ、パラメーター設定がうまくいかないと話になりません。
一般的なRCIのパラメーター設定は
短期 9
中期 26
長期 52
というのが一般的な数値になります。
一目均衡表の数値と一致しますね。
個人的には上記のパラメーターで問題ないと思います。
ただし、中期の26は表示しなくてもよいのかなという印象です。
短期9と長期52の組み合わせか、短期9と中期26の組み合わせがよいかと。
短期と中期を組み合わせる場合は使い方が若干違って、RCIの応用的な使い方となってクロスを利用した使い方になると思います。
ただ、短期RCIと中期RCIのクロスを利用した使い方を採用するのであれば、ストキャスティクスで十分なような気もします。
まとめ
今回の記事のまとめです。
・RCIは2つの使い方がある
・±90%を利用した使い方は方向転換のサイン
・±90%に到達しなかった時の使い方は押し目買い・戻り売りのサイン
・RCIが使えないと思うケースは2つの使い方を知らないケースが多い
・RCIのパラメーターは9・26・52がオススメ
・RCIは2本表示がオススメ(9と52)
という内容でした。
RCIはオシレーターの中でも最もわかりやすく使いやすいオシレーターだと思います。
冒頭でも書きましたが、優秀なシグナルや手法でも多く採用されています。
オシレーターを使ったトレード手法を考えようと思っているのであれば、RCIを採用してみてはいかがでしょうか?