ダウ理論はチャート分析の基本ですが、ダウ理論をトレードに取り入れようと思うとなかなか難しかったり、理解が追いつかないこともあるかと思います。
ダウ理論は基本中の基本ですし、ほとんどの初心者さんがFXの解説本などで知ることだと思います。
ちなみにダウ理論については過去にも何度か解説をしてきました。
【参考】【ダウ理論】順張りでエントリーしても実は逆張りになってるかもしれない
【参考】ダウ理論と一目均衡表
しかしトレードでダウ理論を活かしているかと言われると
「実際にはダウ理論を取り入れていない」
「ダウ理論をどう取り入れていいかわからない」
「エントリーするときはダウ理論を忘れてしまう」
「損切りのときにはじめて気づく」
といった状況になり、トレードには活かしきれていないのが本音だと思います。
そこで今回はダウ理論を初心者にもわかりやすく説明・解説しましたので、もしよろしければトレードの参考にしていただければ嬉しいです。
ダウ理論の基本とは?
まずはダウ理論の基本的な部分をおさらいしましょう。
ダウ理論は
・高値と安値が切り上がっているのが上昇傾向
・安値と高値が切り下がっているのが下落傾向
となります。
高値と安値を分離して考えると、
・安値は前回の安値よりも高い位置で折り返し、高値は前回の高値を更新するのが上昇
・高値は前回の高値よりも低い位置で折り返し、安値は前回の安値を更新するのが上昇
とも言えます。
具体的にはこんな感じ
これがダウ理論の基本です。
ダウ理論を使えない理由
このようにとてもシンプルなダウ理論ですが、なかなかうまく使っていないのも事実。
初心者のある知人と話していた時にダウ理論の話題になりました。この時に言っていたのが
「ダウ理論があるのはわかるんだけど、実際のトレードに当てはめられないのはなんでなんだろうね」
と言っていました。
たしかにその通りなんです。
先程のように、ダウ理論は
安値と高値が切り上がっていれば上昇傾向
高値と安値が切り下がっていれば下落傾向
というシンプルなロジックなのに、いざトレードになると忘れてします。
ダウ理論を使うこなすには、やはりシンプルにわかりやすく簡単にダウ理論を理解することが大切なのではないかと思います。
ダウ理論を簡単に考えてみる
実は私もダウ理論を実際のトレードに取り入れるのが遅かった人間です。いや、理解はしていてもダウ理論を取り入れなかったというのが本音です。
トレードを初めて1年間くらいはきちんと取り入れてなかったです、ダウ理論を。
しかしある時から、急にダウ理論を理解できトレードに活かせるようになりました。
その理由が、ダウ理論をゲームのように考えて、戦国時代よろしく陣取り合戦または将棋のように考えてみたからです。
ローソク足のヒゲを一つの勢力として考えます。
1.Aという勢力が攻め上げた(安値)
2.反対にBという勢力が抵抗をし攻撃をした(高値)
3.BはAの陣地に攻め入ろうとしたが、A-1という部隊が自軍の陣地にBを入れないようにAが攻め上げた所よりも高い位置から攻めた
4.A-1はBを倒し、A-1がBの陣地に攻め入りAが押し上げた前線よりも前に進むことができた
5.B側ももちろん黙っていることなく、B-1部隊を送り込んだ。
6.B-1が必死に抵抗したがA−1の勢いには敵わずやられてしまった
7.A-2は抵抗を見せたB-1を打ち負かし、Bの陣地に入った
といった感じで、ゲームのように考えてみたのです。
そしたらダウ理論をすんなりを受け入れることができるようになり、トレードに活かせるようになったのです。
ちなみに先程の例をチャートにするとこんな感じです
左の赤い◯がAで左の青い◯がB
二番目の赤い◯がA-1で二番目の青い◯がB-1
ということになります。
こうやってストーリー展開をしてみると、わかりやすくなりませんか?
これはフラッグとかペナントとか、他のチャートパターンでも応用できるんですよ。
例えばコチラ
A軍はA-1 A-2 A-3という部隊を用意し、B軍の陣地に攻め入ろうとしている
A-1が攻めてB-1が抵抗したが、A軍は手応えを感じA-2を送り込んだ
B軍も黙ってはおらずB-2部隊を用意して抵抗した
A軍はさらにA-3を送り込んだがB軍があまりにも強いため敵わず負けてしまった
チャートは下落
と言った感じ。
A軍は3つの部隊で勝てなかったが、B軍は2つの部隊で勝てたのは、B軍が持っている武器や兵力があまりにも強く多いと判断できる、と考えてみます。
といったように、チャートを見ながらこういった妄想をするのです(笑
こうすることでダウ理論がわかりやすくなるとともに、チャート分析も楽しくなってきます。
ダウ理論をトレードに取り入れよう
オシレーターや各種テクニカルも、とても便利ですしわかりやすいです。
しかし、チャートを見ながらこんな妄想をしてみるのも、チャート分析の糧になったりします。
ダウ理論は理論それ自体は難しくないのですが、いざチャート分析に取り入れるとかトレードに取り入れるとなると忘れてしまいがち。
しかし、今回の例のようにストーリー形式で考えてみると、自然とダウ理論をチャート分析に取り入れてトレードに活かせるようになると思います。
「FXのトレードでなかなかうまいく行かない」
「初心者だからダウ理論がわからない」
「ダウ理論を取り入れたい」
そんな場合は、今回のようなイメージをしてみてはいかがでしょうか?
【追伸】
私はいたって真面目に今回のような妄想をしております(笑