MACDとストキャスティクスの組み合わせはFXを初めたばかりのときは、最強の組み合わせだ!と感激した事があります。
MACDとストキャスティクスを併用して使うことで、こういったトレードができるのかと感心したものです。
今回の記事では、MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法について解説していきます。
MACDとストキャスティクスを併用したトレード手法
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法は、FX初心者向けの書籍等でも書かれているトレード手法ですね。
一般的には、移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスを利用したトレード手法を知り、その後、MACDやストキャスティクスやRSIなどのテクニカルを知ります。
それらテクニカルの存在を知った後に、テクニカルを組み合わせてトレードをするという事を知ります。
そのときに知るトレード手法が、MACDとストキャスティクスを組み合わせた手法になることが割と多いと思います。先程も書いたように、書籍でも紹介されているトレード手法だからですね。
では、MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法を使うには、具体的にどのように行えばよいのでしょうか?以下に解説してみます。
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法のやり方
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法のやり方はとても簡単。
MACDで方向性を確認して、ストキャスティクスがMACDと同じ方向を示したらエントリーをするというトレード手法です。つまり、MACDで買い・売りのどちらでエントリーするかを判断し、ストキャスティクスでエントリーのタイミングを図るというものです。
簡単ですが、エントリーのタイミングのとり方のパターンが2つあるので2パターンともに解説していきます。
Aパターン
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MACDがゴールデンクロスしている時にストキャスティクスが20以下から上昇するタイミングでゴールデンクロスしたら買いでエントリー
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MACDがデッドクロスしている時にストキャスティクスが80位上から下落するタイミングでデッドクロスしたら売りでエントリー
Aパターンのメリット&デメリット
Aパターンのポイントは、ストキャスティクスの基本的な使い方である”80位上・20以下”という数値を設定してることですね。これによって確実性を増しています。この確実性を増しているというのが、メリットの一つ。
しかし、Aパターンには致命的なデメリットがあります。それはエントリーチャンスが限りなく少ないという点です。つまり、Aパターンだとエントリーできないということになってしまうのです。
確実性を増すことができるが、エントリーチャンスは限りなく少ないというのが、Aパターンになります。
Bパターン
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MACDがゴールデンクロスしている時に、ストキャスティクスもゴールデンクロスしたら買いでエントリー
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MACDがデッドクロスしている時に、ストキャスティクスもデッドクロスしたら売りでエントリー
という手順になります。
Bパターンのメリット・デメリット
Bパターンは20以下・80位上というレベルに関する条件を緩和し、ストキャスティクスのデッドクロスとゴールデンクロスを判断基準にしています。
Bパターンのメリットはストキャスティクスのクロスを利用するので、Aパターンよりもエントリーチャンスは確実に増えます。デメリットは状況によってはクロスを確認できないことがあり、エントリーに迷いが生じることと、チャンスが増えるということは損失の機会も増えるということ。これらがメリット・デメリットになります。
AパターンとBパターンを比較してみる
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法のポイントは、AパターンでもBパターンでも同じで、MACDで方向性(買い・売り)を判断しストキャスティクスでエントリーのタイミングを取るというコトです。
違いは、80位上・20以下というレベルを利用するか?クロスだけを利用するのか?という点になります。
どちらも一長一短ではありますが、Aパターンだとエントリーチャンスはかなり少ないです。1分足を利用しないとなかなかトレードチャンスは来ないでしょう。
ですので、どちらかといえばBパターンで行った方がどの時間足でも実践可能なので、Bパターンを選ぶことが多くなると思われます。
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法の決済方法
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法のエントリーに関しては理解できたと思います。
肝心なのは、決済です。
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法の決済は、一般的にストキャスティクスのクロスを利用します。
買いでエントリーしていたら、ストキャスティクスのデッドクロスで決済
売りでエントリーをしていたら、ストキャスティクスのゴールデンクロスで決済
となります。
利益確定・損切りともに、この決済を利用することになるでしょう。
あらゆるトレード手法は損切りと利益確定の決済方法を分けているケースが多いですがMACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法においては、損切り・利食いともにストキャスティクスのクロスになるので、初心者でもわかりやすいですね。
MACDとストキャスティクスを組みわせるメリット
ではMACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法には、どんなメリットがあるでしょうか?
かずえモン的に最も大きなメリットだなと思っているのが、押し目・戻りでエントリーをするという感覚をつかめることだと思います。
MACDによって大きな方向性を把握し、その方向性に対してストキャスティクスのクロス等でタイミングを図るのですが、この箇所が押し目・戻りの箇所になることが多いです。
FXの基本は、押し目・戻りでエントリーすることだと言われています。
方向性が出るタイミングというのはなかなか把握できないので、方向性が出たと確信を得てからエントリーするのが基本です。そのエントリー箇所が押し目・戻りになるわけです。
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法は、押し目・戻りからのエントリーを自然にすることができるので、それは大きなメリットだと思います。
MACDとストキャスティクスを組み合わせるデメリット
MACdとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法のデメリットとしては、比較的大きなトレンドが発生しないとなかなか利益を出しにくいという点です。
ストキャスティクスのクロスでエントリーと決済をするので、どうしてもエントリーと決済に遅れが生じます。これはオシレーターを利用したトレード手法の大きなデメリットであり、宿命でもあります。
しかも、ストキャスティクスはクロスが確定するまでに若干時間がかかることがあるので、そのあたりの遅れによるデメリットは感じてしまうと思います。
とはいえ、チャレンジする価値はあると思うので、リスクを軽減した上でチャレンジしても良いのではないかと思います。
MACDとストキャスティクスのパラメーター
MACDとストキャスティクスのパラメーターは悩みのたねですね。
ちなみに私のパラメーターを紹介しておきます。
MACDは 12 26 9 の一般的なパラメーター
ストキャスティクスは 9 3 3 という若干小さめのパラメーターにしています。
まとめ
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法は誰もが一度は目にするトレード手法です。私かずえモンもFXを初めたときにこの手法を知り「すげぇ!」と感激したものです。
MACDとストキャスティクスを組み合わせたトレード手法の最大のメリットは、押し目・戻りでエントリーするクセと感覚を得ることができる点です。
一度は試してみても良いのではないでしょうか?
ただし、ロット数を1000通貨にするなどして、リスクは軽減しましょう。
【追記】
MACDとストキャスティクスを使ったトレード手法の動画を上げましたので、よかったらご覧になってください。