今回もやってまいりました、今さら聞けない経済指標シリーズです。
テクニカル重視のトレードをしていると目を背けがちなのが経済指標。
日々、FX業者のスマホアプリからの経済指標の通知が来るものの、どう取り組めばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
私も経済指標から逃げていて次期が数年前にありましたので、気持ちがわかります。
さて、今回紹介するのは『新規失業保険申請件数』です。
新規失業保険申請件数とは
新規失業保険申請件数とは、アメリカで失業をした人が初めて失業保険の給付手続き(申請)を行った人の件数となります。
失業保険が増えているということは、仕事が少ない=景気の状態が良くない、ということに繋がりますので景気先行指数としても使われているそうです。
尚、新規失業保険申請件数は毎週木曜日に発表される経済指標で、経済指標としては身近に見ることができる経済指標ですね。
雇用統計などは月一回の発表になりますので、月一でしか見ることができませんが、新規失業保険申請件数は毎週の発表なので頻繁に指標に触れることができるというわけです。
さて、新規失業保険申請件数がFX相場にどう影響を与えるのでしょうか?
新規失業保険申請件数が為替相場に与える影響
先程も書いたように、新規失業保険申請件数は初めて失業保険を申請した人の件数となります。
失業保険の申請があるということは失業者が出てるということなので雇用情勢の悪化とイメージされ、雇用統計に影響があるのではないかと関連付けることができます。
よって、先行指標と呼ばれるケースもあるのですね。
尚、失業保険の申請ということで経済の悪化だけをイメージしがちですが、失業保険を支払うということは財政の悪化にも繋がりかねないので、財政への影響としてみることもできるという意見もあるとのこと。
なるほど短期的に見れば、財政の悪化につながりかねないわけですね。
新規失業保険申請件数が前回や予想よりも増えると、失業者が増加しており、雇用情勢が悪化しているのではないかと予想されることから、ドル売りに繋がる可能性があります。
新規失業保険申請件数はスキャル向き?
新規失業保険申請件数が発表された時の値動きですが、これは短期的な値動きになりやすく、中期的な影響は与えにくいと呼ばれています。
つまり、トレンドを形成する程ではないということですね。
過去のチャートをチェックしてみますと、10pipsほどの値動きが期待できるといった所でしょうか。
ということは、スキャル向きとも言えます。
では、どのような値動きになるのか?
単純に考えて、予想よりも数値が悪ければドル売り(ドル円のショート)で、予想よりも数値が良ければドル買い(ドル円のロング)となります。
発表後に短期的なトレンド(数時間)を形成するケースもありますが、どちらかと言えば、行って来いになったりするケースが多いような印象なので、やはりスキャルとしてトレードしたほうが良いかと思われます。
新規失業保険申請件数 まとめ
さて、新規失業保険申請件数のまとめです。
・毎週木曜日に発表される
・アメリカで新規で失業保険を申請した人の件数
・先行指標とも呼ばれる
・短期的な値動きになりがち
といったイメージでしょうか。
新規失業保険申請件数は雇用統計ほどのインパクトはないと思うので、ストップをきちんと入れれば、指標トレードをしても良いのではないかなという印象があります。