かずえモンです。
年の始まりはドル円で104円台をつけるという現象が起きております。
2018年の年末から徐々に円高が進行していましたが、そのときはまだ109円に突入するかしないかという段階でした。
しかし1月に入って一気に104円台をつけるという状態になっています。
今回は現在の状況をテクニカル的に分析してみたいと思うのと、突発的な下落にどう対処するのかを書いていきます。
104円台まで下落した理由
冒頭も書いたように2018年の年末には110円台を下抜けるかどうか?という値動きでした。このあたりについて詳しく書いていきます。
12月30日あたりまでは110円台をキープしていましたが、12月31日に入ると円高が進行し110円台をあっさりとした抜けし、109円台で推移。
個人的には109円台に突入したらしばらく109円台でウロウロするのかなと思っていましたが、実際は1月2日に108円台まであっさり下落しました。
1月2日には109円台に戻しましたが、3日の早朝に事件が。104円台に突入するという歴史的な下落が発生。
その要因はアップルが業績を下方修正したことがキッカケで世界経済の減速が起こるのではないかと予想されたからだそうです。
市場関係者は「アメリカのアップルが中国での売り上げの伸び悩みで業績を下方修正したことから中国経済の先行きへの警戒感が出ているが、きのうの株価の下落の反動で買い戻しの動きも出ている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190103/k10011766401000.html
テクニカル分析による円高の理由
さてココからはファンダメンタルズ分析を全く考慮せずテクニカルのみで見ていきたいと思います。
日足
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こちらはドル円の日足で一目均衡表を表示しています。やはり長期的な分析には一目均衡表が最適です。
113円台に一目均衡表の雲があり、その雲を下抜けしているのがわかります。この段階から下落が進んでいます。
一目均衡用の雲が薄い状態だとあっさりと雲抜けし、下落&上昇することが多く、それに伴う戻りや推しも限定的なことになることが多いです。
以前も書きましたが、雲は現在の値動きに対するポジションの推移だとイメージすると使いやすいですね。そのようにして考えた場合、雲が薄いということはポジションも薄いということ。
例えば、現在上昇していて、ローソク足の下に薄い雲があるということは買い支えてるポジションが薄いと考えられます。よって、あっさりと雲抜けし下落が発生ということになる可能性があるのです。
今回113円台にあった雲はまさしくそれであっさりと雲抜けし、下落トレンドが発生していますね。
遅行スパンも同様で、113円台の雲抜けと同じ段階で遅行スパンの雲抜けも発生。こうなると基準線・転換線の関係性&遅行スパンの雲抜け&ローソク足の雲抜けが揃い、トレンドの転換がハッキリと見て取れるのです。
週足
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次に週足を見てみます。こちらも一目均衡表で見てみましょう。
108円台後半に雲の下限値があり、その雲を下抜けています。
日足を見ていると下限値が不透明でどこまで下がるのか?がイメージしにくいですが、週足を見てみるとなんとなく下限値が見えてきますね。
ラインを引くと、104円60銭付近なので今回の下落もここで下げ止まった形になります。
週足だけを見てラインを引くと、長期的な目線では103〜113円のレンジだと感じますね。これを鑑みると、113〜114円台で買いを入れてくる勢力がいてもおかしくはないでしょう。
さて、一目均衡表の雲を見てみると日足よりも厚い雲があります。この形の場合、戻りがあることが多いです。ただし週足単位なのでいつ戻るかはわかりませんが、とにかくこの雲の形と厚さを下抜けた場合、雲付近まで戻ることが多いです。もう一度言いますが、いつ戻るかはわかりません。
月足
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次に月足です
はい、ペナントですね。ペナントはどんな時間足でも機能します。1分足でも1時間足でもペナントはかなり機能します。
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月足でペナントが発生したこの状況を見る限り、このまま下抜けると下落トレンドになるかと思われます。
もちろんまだ1月は始まったばかりなので、今月の月足は確定していません。1月が終わり1月の足が確定した段階でこのラインをして抜けていれば、しばらく下落トレンドになるかと思われます。もう一度言いますがペナントは機能します。
4時間足
さてこれらを踏まえた上で短期的な目線を見てみます。短期的とはいえ4時間足です。
4時間足に独自のインジケーターのライン(緑色)とRCIを表示しています。
RCIは短期長期ともに-80以下に張り付いたままなので、いわゆる売られすぎのレベルですね。
下落しているときは戻り売りが基本ですが、4時間足を使った戻り売りをするのであればRCIを考慮し短期のRCIが上昇するまで待ったほうが良いかと思われます(スキャルやデイトレの場合は4時間足のRCIは待たなくてOK)。
長期のRCIは張り付いたままなので、基本は売り目線ですね。短期的なトレードをするのであれば1時間足や15分足で戻りを確認してからのほうがよいということになりますね。
1時間足
次に1時間足です。
2PRICEーFXのブルーのラインがあり、そのラインより上にローソク足があるので、1時間足ベースですと下落は一服といった感じです。
焦ってショートしないほうがいいですね。だからといって、買いでもなく、現在はフラットな状態。戻り売りをする場合は4時間足と同様に短期のRCIが上昇して下落するタイミングまで待ったほうが良いかと思われます。
15分足
そして15分足。現在15分足を私はメインにしてみています。
コレを見る限り戻りは限定的になる可能性はあると考えられるのですが、独自インジケーターのブルーのラインがあるのでまずはそのレベルがターゲットになります。がしかし、オリジナル手法のエントリーサインではないのでエントリーはせずにドル円は15時過ぎまで待つと思われます。その上でエントリーの条件が揃ったら売りでロット数を控えめにしてスキャルしてみます。
円高はいつまで続く?
さてこれらのことから、円高はいつまで続くのか気になるところだと思われますが、短期的な視点で考えると3日につけた104円台の安値が一つの目安になると思われます。
ただし今回の下落はアップルの業績下方修正が影響しており、心理的な下落だと思われるので、何かしらプラスの要因があれば戻すのではないかなと思われます。がしかし、それがいつになるかは全くわかりません。
株価が戻したりすればドル円も戻すでしょうけど、株価が戻すのはいつなのかは全くわかりませんね。
テクニカル的な観点から見ると、売りで入るとしても十分な戻りが発生してからのほうが安全かと思われます。この記事を書いているのは1月3日ですしまだ日本はお休みなので、4日になってどのように動くかを見てからトレードしたほうがよいでしょう。
円高で稼ぐには?
急激な円高になると、強制ロスカットの話題がTwitter等でも話題になりますね。
でもよく考えてみてください。
FXは買いでも売りでも両方でトレードできます。
円高ならショートすればいいし、円安ならロングすればいい。
株と違って売りでトレードするためのわずらわしい条件はありません(株の場合、信用取引の口座を開設しないと売りでは入れない)。
下がるのであれば売ればいいし、上がるのであれば買えばいい。これがFXの最大の魅力です。
たしかにスワップ目的などの長期的な投資を行っている場合は買い入るしかなく、長期的なポジションをもつ必要があります。そういった場合は、今回のような急激な円高による強制ロスカットも発生してしまいます。
いくら資金管理をしていても、今回のような予期しない急激な値動きには資金管理も無力なのです。私が資金管理についてブログで言わないのはそういった側面もあります。
もし今回のような予期しない急激な値動きにも耐えうるポジションを持つのであれば、外貨預金的な管理をしないとなかなか難しいです。
外貨預金的なポジションを持つということは、かなり長期的なポジションになります。
そうではなく、トレードで利益を求めたい場合、やはりデイトレやスキャルのようなトレードのほうが安全だし、突発的な値動きも利益に変える事ができるかと思われます。
2019年の始まりは急激な円高で始まりましたが、こういった値動きも利益に変えられるように日々研究してきましょう。
追伸
正月気分が抜けずに、この下落ではトレードできませんでした。ショート大好きの私としては、この下落に乗れなかったことが悔やまれます・・・