MACDネタが続いていますが、MACDはリクエストも多く頂いたり、相談も多く頂いているのでMACDの使い方などをシリーズ化しております。
さて今回ですが、MACDのエントリーについて。
MACDのエントリーはクロスだけじゃないのです。
MACDの基本的なエントリー方法
MACDの基本的なエントリーのタイミングはというと
・ゴールデンクロスで買い(ロング)
・デッドクロスで売り(ショート)
これが一般的なエントリーのタイミングです。
応用編はというと、MACDをラインではなくヒストグラムにして、
・0ラインを下から上に抜いたら買い(ロング)
・0ラインを上から下に抜いたら売り(ショート)
という使い方もあります。
これらがMACDの基本的なエントリーのタイミングです。
MACDのクロスは回数が少ない
さきほど書いたようにMACDはクロスがエントリーのタイミングです。
ラインのクロスはどのFX本にも書いてある基本的な事ですね。
しかしMACDのクロスは、そんな頻繁に発生することはありません。
1分足であれば1日に何回もクロスしますが、15分足以上になるとなかなかクロスしません。
20時辺りからNYタイムのスタートに合わせてチャートをチェックし、21時くらいから本格的にトレードをはじめて、NYタイムが終わりに向かう25時や26時あたりまでトレードを続ける、という方が多いと思います。
21〜26時で最大5時間くらいのトレード時間に間に、何回MACDがクロスするかといったら・・・少ないです。
コチラをご覧ください。ある日のドル円の5分足です。
※上のチャートはFXトレードフィナンシャルのMT4
利用してる人が多いと思われる5分足でMACDを表示してみましたが、クロスの頻度は2時間に一度くらいのペースです。
比較的短い時間足の5分足でも2時間に一度くらいなのです。
エントリーチャンス
15分足にしてみるとこのくらいになります
※上のチャートはFXトレードフィナンシャルのMT4
クロスだけでエントリーするとなると、なかなかエントリーができません
複数の通貨ペアをチェックすれば?
一つの通貨ペアでMACDのクロスを待っているからクロスの回数が少ないわけで、複数の通貨ペアを表示してチェックすれば、どこかの通貨ペアでクロスのタイミングがあるのだから、そのタイミングを見ていればよい。
たしかにそうです。
複数の通貨ペアをチェックすればクロスは発生します。
ただし・・・
複数の通貨ペアを同時にチェックした場合、それぞれの通貨ペアの分析はおそろかになりますし、リズムがつかめません。
できれば一つの通貨ペア、多くても3つくらいの通貨ペアにとどめておいたほうがよいです。
その場合、クロスの回数はやはり少なくなります。
解決策
ではどうしたらいいのか?
エントリーのタイミングをMACDのクロスだけにせずに、他のタイミングでエントリーすればいいのです。
そのタイミングはどんなタイミングなのでしょうか?
MACDの2つのラインが離れていく箇所と、MACDのラインが狭くなった所です。
MACDのラインが離れていく箇所
なぜこのタイミングがよいのか?
通常MACDは2つのラインがほぼ同じ位置で推移していきます。
※上のチャートはFXトレードフィナンシャルのMT4
ですが大きな値動きが発生した場合、2つのラインが乖離していきます。
膨らむといったらよいでしょうか。
下記がその箇所となります
※上のチャートはFXトレードフィナンシャルのMT4
このタイミングはスキャルのタイミングとしては最適な箇所です。
もしチャートをチェックした時に、MACDがすでにクロスしていたら、こういった箇所を見極めてエントリーすることも可能なのです。
それに、この箇所は大きく動くときに見られます。その場合、ある程度勢いもありますので、オーバーシュート気味の値動きになることもありますし、このタイミングでトレンドが発生することもあります。
ですのでMACDをチェックしてる時に、2つのラインが乖離し始めたらエントリーのタイミングとして認識してもよいと思います。
尚、この使い方をする場合、時間足は15分足がオススメで、30分足・1時間足のどちらかでもよいと思います。
MACDのラインが狭くなった箇所
もう一つのエントリーのタイミングがMACDのラインが狭くなった所です。
MACDのラインが狭くなっているということは、MACDが示している流れとは反対の動きが発生し、クロスするかもしれないという箇所です。
クロスするかもしれないし、しないかもしれない
それがMACDのラインが狭くなった所。
下記の赤い丸の箇所です
このMACDが狭くなった所は、押し目・戻りが発生しやすい所でもあるので、狭くなった所でクロスしなかったら、再度元々の流れに動いていく可能性が高いのです。
上記チャートのように狭くなりクロスするかなという所で、再度下げていますね。
さきほどの2つのラインが離れていく所の手前になることが多いです。
私の環境ではありますが、このタイミングでエントリーできると勝率が高くなっています。
MACDでクロスだけチェックするのは損
MACDの基本的なエントリーのタイミングはクロスです。
しかしMACDのクロスは、それほど頻繁には発生しません。
それだと機会損失になってしまうことも多々あります。
目の前で大きな流れができたり、トレンドが発生しそうな値動きがあるのに、クロスしていないからエントリーしないというのでは機会損失に繋がります。
毎日朝から夜までチャートをチェックできていればいいですが、そうではないのが現状です。
自分が見ている時間で、少ないトレード時間でMACDを使って勝ちやすいエントリーチャンスを得るにはクロスだけではなく、今回紹介したその他のエントリーも検討してみる価値はあるかと思うのです。
ということで今回は、MACDのクロス以外のエントリー方法について書いてみました。
何かの参考になれば幸いです。