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今回は、アメリカの経済指標の『米耐久財受注』について書いていきたいなと思います。
米耐久財受注はアメリカの経済指標の中でも比較的の影響がある経済指標と言ってよいのではないかと思います。
そして、雇用統計につながる経済指標でもあるので、チェックしていきたいなと。
米耐久財受注とは?
さて、米耐久財受注はどんな指標なのでしょうか?
英語表記だと Durable Goods Manufacture's Orders になります。
米耐久財受注とは、アメリカの商務省経済分析局が毎回発表している経済指標でして、耐久財の受注額となります。
耐久財というのは、耐久年数3年以上のものとなりまして、代表的な商品としては車・航空機・家電・家具などがコレに当たります。
会社を経営していたり、会計などをしている人には耐久年数という言葉はわかりやすいと思いますが、個人だと殆ど使わないのでイメージしにくいかと思います。
簡単に言えば、3年以上の利用・使用に耐えられる商品ということになります。
こういった商品への受注が高まることで経済が上昇基調になりそうだというイメージができます。
アメリカの基幹産業が入っている
特にアメリカの場合、車・航空機は基幹産業になるので、そういった商品の受注が高まるということは、アメリカ全体の経済が上向きだということに繋がり、上向きの経済がイメージしやすくなりますね。
そして、これらの耐久財受注が増えれば雇用の増加と、企業の活動の増加も期待できます。
企業の活動が増えて、雇用も増えれば次の雇用統計の結果が期待できるというふうにつながるのです。
これらのことから、米耐久財受注が予想よりも良い結果になれば、次の雇用統計への期待感も生まれ、ドル買いになりやすいと言われていますし、予想よりも結果が悪ければドル売りの流れになりやすいと言われています。
米耐久財受注の結果が良ければ買い?
米耐久財受注の結果が予想よりも良ければドル円は上昇で反応し、予想よりも悪ければドル円は下落する、というのがセオリーといえばセオリー。
がしかし、そうは行かないのが経済指標。
予想よりも結果が良かったとしても下がるときもありますし、結果が悪くても「その程度だったんだな」と思われて上昇することもあります。
経済指標をチェックし分析する時に難しいのがコレなんです。
「悪くてもその程度だったんだ」と判断された時です。
「その程度」というのが我々にはわかりにくく、そういった判断になったかどうかをチェックするには発表後の値動きを見るしかないのです。
ですので、単に良かったからロング、悪かったからショートというふうに考えるのではなく、どういった動きになったかを確かめてからトレードするのが得策だと思われます。
まとめ
米耐久財受注はアメリカの経済指標の中でも先行指標と呼ばれる指標です。
アメリカの基幹産業への受注があるかどうか、そして、それが雇用につながるかどうか、が関係しているので先行指標と呼ばれるそうです。
米耐久財受注の指標を利用してトレードするには、米耐久財受注が発表されてからの値動きをチェックし、雇用統計までのトレードプランに活かしていくと良いのではないでしょうか。