前回の記事で2017年の雇用統計のまとめ前半を書きました。
今回は2017年の後半になります。
前半と後半ではどんな違いがあるのか、などを気にしながら見てもらえると面白いかもしれません。
2017年 7月の雇用統計
2017年7月は後半戦のスタートですね。
雇用統計の指標としての結果は、非農業部門雇用者数と失業率は予想を上回り、平均時給は予想を下回る結果に。
値動きとしては一旦下がったものの、上昇に転じました。
発表後の値動きはこのようになっています。
発表前よりも上昇して終わっていますが、週明け月曜日の東京タイムにはさほど影響がないように思えます。
2017年 8月の雇用統計
8月は非農業部門雇用者数は予想を上回り、失業率と平均時給は予想通りという結果に。
値動きとしては上下に振れることなく上昇し、上昇した位置をキープしました。
発表後の値動きはというと、上昇したままで推移し、週明けの東京タイムでも上昇したままでした。
2017年 9月の雇用統計
9月の雇用統計は非農業部門雇用者数と平均時給は予想を下回り、失業率は予想を上回る結果に。
値動きとしては下がってから上昇して、発表前の水準よりは高い位置で終わりました。
週明けは窓を開けて下落。雇用統計で得た上昇は東京タイムで帳消しとなりました。
2017年 10月の雇用統計
10月の雇用統計は非農業部門雇用者数と失業率は予想を下回る結果で、平均時給は予想を上回る結果に。
値動きは一旦上昇しましたが、上昇してから下落し、発表前よりも低い水準で終わりました。
発表後はというと、下落したまま東京タイムは推移し、そのままレンジに移行しました。
2017年 11月の雇用統計
11月の雇用統計は非農業部門雇用者数・失業率・平均時給の項目で予想を下回る結果に。
値動きとしては発表後はすぐに下落したのですが、すぐに戻して発表前よりも高い水準で推移するという結果に。
予想を下回っても上昇するということがあるから雇用統計は難しいんですよね。
予想を下回っても他の要因で上昇するとかあるのが雇用統計なんですね。11月に関して言えば天候の影響もあるから、それも考慮しての上昇だと思うのですが、なかなかこういう値動きは予測がしにくいものです。
発表後の値動きはというとNYクローズにかけて発表前に近い水準まで下げましたが、週明け東京タイムでは素直に上昇しました。
2017年後半の雇用統計のまとめ
2017年後半は雇用統計の予測は難しいと感じる値動きでした。
結果が予想よりも悪くても上昇したり、上昇したけどすぐに戻したりといった感じで、予測は難しいと改めて感じる雇用統計の結果でした。
ただひとつ収穫になったのは、
・雇用統計はある程度上下に振れる
・値ごろ感がかなり反映される
というのを改めてみることができました。
いくら指標の結果が良くて上昇したとしても、上昇したところが高いなと感じる水準であれば、そこから上にはいかずに頭を押さえられて下落に転じるといった値動きであったり、下落したところが安いなと感じる水準であれば積極的に買いにつながるといった流れです。
これがハッキリとでたのが、2017年後半の雇用統計の特徴ではないかと。
そしてもう一つ、雇用統計で気になったことがあります。その気になったことを手法として開発しました。
それを次回の記事で書いて行きたいと思います。
※【新】雇用統計スキャル手法公開!雇用統計を使ってトレードする方法