以前から定期的に頂く質問があります。それは、
”投資初心者なんですが、株とFXはどちらがよいですか?”
という質問です。
やろうやろうと思って取り組んで来なかった株ですが、最近になってやっと重い腰を上げ、取り組んでいます(以前はちょっと手を出してすぐにやめて・・・の繰り返しでした)
ということで、今回は投資初心者にはどちらが向いているか?などについて私見たっぷりで書いてみたいと思います。
株のメリットは爆発力
株は銘柄によっては、数日で投資した金額(資金)が倍になることもないわけではありません。
何かしらの材料が揃い、その銘柄に買いたいと思う人が集中すれば、株価が一気に上昇して、倍になることもあります。
株価が倍になるということは、資金も倍になるということ。
そういった意味では、株は爆発力があると考えても良いかもしれません。
株のデメリットは銘柄選びが大変
爆発力のある株ですが、一番大変なのが銘柄選びです。
銘柄選びがうまくいかないと、せっかく株をトレードしても、変動幅があまりにも小さいため利益にならないものもあります。
銘柄によっては、全く株価に変化がなく、数週間〜数ヶ月における株価の変動幅が1%とかもありえます。
そういう銘柄をトレードした場合、塩漬けにするか手数料とその時の損失を被って損切りをするしかありません。
良くも悪くも、銘柄選びがトレード結果に与える影響がものすごく大きいのが株だといえます。
私自身もよくあるのですが、「この銘柄はもう少しで上昇するだろう」と考え買っても、全く動かずにどう処理すべきかばかり考えて時間がすぎてしまうこともあります。
銘柄選びが相当重要なのが株なのです。
FXは爆発力がそれほどでもない
株は銘柄によっては株価が倍になることがあると書きましたが、FXはそういったことは殆どないと思って良いでしょう。
現物株(レバレッジを効かせていない取引。信用取引ではない資金通りに取引すること)と、FXの証拠金の制度を比較するのはちょっと難しいのですが、ここではあえて、現物株とFXの証拠金を同一のものとして考えてみます。
FXでは買った(売った)あとに、その資金が倍になることは殆どないと思われます。
あったとしても、相当な期間保有しておく事が必要になるでしょう。
なぜ一度のトレードで資金が倍になることがほとんどないのかというと、レートが関係しています。
例えば、ドル円で1ロット(1万通貨)の証拠金が5万円だとします(ここではロスカットについては抜きにして考えてみます)。
このときに、ドル円が100円だったとしましょう。
ドル円100.00円で1ロットのロングのポジションが成立します。
このときの証拠金5万円が10万円になるにはどうしたらよいかというと、500pips=5万円なので、500pipsの上昇がないと10万円にはなりませんね。
ドル円で5円くらいの上昇は数日で発生することはほとんどありません。
トラブルや相当大きなニュースなどがなければ、トレンドができた状態で数ヶ月〜1年くらいかかるかもしれませんね。
それと、ロット数を調整すれば資金を倍にすることも可能ですが、初心者がトレードしてるということを考えると厳しいでしょう。
又は、ポンド円などのボラが大きな通貨ペアだともしかしたら可能かもしれませんが、一般的に考えると、又、初心者がトレードしたと考えると、FXで資金を数日で倍にするということはかなり厳しいです。
FXは資金効率がめちゃくちゃ良い!
株のように株価が倍になり資金を倍にする可能性は低いFXですが、良い点があります。
それは資金効率が良いということです。
株の所で書いたように、株は銘柄選びを間違えると、ホントに動きません。
全く動かないので、手数料負けすることも少なくありません。
しかし、FXの場合、適度に値動きがあるので、デイトレ(1日のうちにエントリーと決済をするトレードスタイル)でも、利益を出すことが可能です。それも、何度も。
例えば、一度のトレードで資金を倍にすることはできなくても、何度かトレードを行って、結果的に資金を倍にすることが可能なのが、FXです。
それに、FXの場合、銘柄選びという作業がほとんどありません。メジャー通貨ペアであれば流動性があるので、銘柄選びに失敗して全く株価が動かないといった事がなく、値動きはある程度あります。
それに、手数料負けというのがほとんどありません。
そういった観点で考えると、FXは資金効率がよく、トレード手法さえしっかりしていれば安定した成績を残すことが可能だと思われます。
もちろん株でも細かくトレードできる銘柄はありますし、出来高が多い銘柄を選べば細かくトレードできますが、FXほどは”抜けない” でしょう。
やはり日々の資金効率で言うと、FXに分があると思われます。
初心者は株とFXのどちらを選べばいいのか?
では、投資初心者の場合、どちらを選べば良いのでしょうか?
まず目的別で考えてみると、やはり株というのは中長期的なスパンで考えて行くことが重要になると思うので、中長期的なトレードを行いたい場合は株が良いかと。
例えば、「日頃チャートをほとんどチェックできないといった環境にいるけど、なんとか投資を行いたい」という場合ですね。
こういったケースだと、株のほうが良いかと。
1週間、数週間かけて銘柄を選び、それに対して投資をするのが良いかと思われます。
一方、資金効率的な事を考えて、頻繁にトレードを行い利益を追求したい場合はやはりFXです。
もちろんFXでも中長期的な取引は可能ですが、デイトレ(スキャルも含む)をしやすいのがFXの魅力でもあるので、頻繁にトレードを行い、利益を求めたいのであればFXでしょう。
株とFXは同時がオススメ
実は、私は同時に行ってみてもよいのかなと思っています。
というのも、FXはシグナルが発達してるので、良いシグナルを選べば、そのシグナルが発生したタイミングだけトレードを行うことができるからです。
※シグナルですと、ドラゴンストラテジーFXがオススメです。
シグナルが発生するまでの時間を、銘柄選びに充てれば、一石二鳥。
実は、今私はそんな感じでトレードをしています。
・自分の手法を落とし込んだインジケーター
・ドラゴンストラテジー
この2つを主に利用してシグナルによるトレードを行っています。
その間、銘柄選びを行っているという感じです。
以前よりもFXのチャートをにらめっこする時間は減りましたが、その代わりに銘柄選びの画面とにらめっこをすることは多くなりました。
もちろんFXでエントリーした場合は、銘柄選びはそっちのけで決済のタイミングを見計らってます。
まとめ
株とFXは似てるようで似てないし、似てないようで似てるといった感じです。
見る角度によっては違うし、見る角度によっては同じになるといった感じでしょうか。
どちらが一方だけと考えるよりも、2つ同時にやってみて、向いてる方を選んでもいいし、両方やってもいいと思います。
どちらにせよ、両方の特徴を考慮しながら、投資を行い、資金を増やしていきたいですね。