前回の記事でMACDのダイバージェンスを表示するインジケーターを紹介しました。
※MACDのダイバージェンスを表示するMT4インジケーターは使うべき!
MACDのダイバージェンスは1分足でも1時間足でも日足でも、どんな時間足でも使えます。
今回の記事では具体的なMACDダイバージェンスの使い方と、勝てるためにはどう使えばいいのか?という点について書いていきます。
MACDのダイバージェンスは機能するのか?
MACDの基本的なルールは
・ゴールデンクロスで上昇貴重&買いエントリー
・デッドクロスで下落基調&売りエントリー
という形になります。
だいたいどの書籍にも上記のことは書いてあるので、FXをやっている人のほとんどの人は知っていることだと思います。
そして、MACDの基本的なシグナル通りにトレードしても勝てないというのも知っていることでしょう。
しかしなぜMACDの基本的なシグナル通りにトレードしたら勝てないのか?
MACDはダイバージェンスを探してトレードシグナルとして使うのが最も効果があると言われてるという側面もあります。つまり、MACDはダイバージェンスを見つけるためのものというわけですね。
ダイバージェンスは数あれど、MACDが最も機能すると言う人もいるそうです。
MACDのダイバージェンス
MACDダイバージェンスの判断はどのように行えばいいのか?
2つの考え方があります。
1つは、MACDラインが変化してる部分で判断する考え方
2つは、MACDとシグナルラインのクロスで判断する考え方
の2つです。
MACDのラインが変化している部分というのは下記のような形です。
MACDとシグナルラインのクロスで判断するというのは下記のような箇所で判断をするということ。
どちらを使うかは使う人の好みだと思うのですが、私はMACDのラインの変化を優先しておりクロスも判断材料にするという感じです。
つまり、MACDライン>クロスというイメージです。クロスを判断から外してしまうのも若干もったいないと思うので、基本はMACDラインを基準にするがクロスも使うというイメージです。
ダイバージェンスの概要
MACDのダイバージェンスとはいえ、実際にはどのような判断になるのか?を簡単にまとめます。
トレンド発生中に
1・高値が切り上がっている状態なのにMACDは切り下がっている
2・安値が切り上がっている状態なのにMACDは切下がっている
という状態が基本的なダイバージェンスの考え方で、これをクロスで考えることも可能です。
トレンド発生中に
1・高値が切り上がっているのにクロスした位置が下がっている
2・安値が切り下がっているのにクロスした位置が上がっている
というふうに考えることも可能なのです。
これらが発生したときに、トレンドの転換の前兆やトレンド継続のサインとなります(トレンド継続のサインについては後日)。
で、どちらの方法を取るかというと、やはりMACDラインを利用したダイバージェンスの判断のほうが使いやすいと思います。
よって、MACDライン>クロス という優先順位にするほうが良いかと思います。
この他にも、高値&安値が横ばいなのにMACDが上昇&下落しているという考え方もありますが、まずは先程の判断を使うと良いと思います。
MACDダイバージェンスの実例
MACDダイバージェンスの実例を紹介します。
下記はドル円の日足です。
先日紹介したMACDのダイバージェンスを表示するインジケーターを利用しております。
2の緑色の矢印をご覧になって下さい。
チャートのローソク足の価格は切下がっていますが、MACDの安値は上がっていますのでダイバージェンスとなります。
その結果、一度は下がりましたが上昇しています。
尚、緑色の矢印(2)の手前に赤い矢印(1)のショートサインがありますが、ここでも短期ではありますが下げています。
ちなみに、緑の矢印のあとに一つ赤い矢印(3)がでていますが、比較している箇所が手前すぎるので機能していません。このあたりはインジケーターの矢印にたよるだけでなく、自分の目視による確認も必要だということですね。
MACDダイバージェンスの例2
上昇トレンドが発生していますが、赤い矢印が発生してショートサインが出ていますね。
ここで直近の上昇トレンドが終わりというふうにとることができ、天井圏からのショートが可能となります。
このように使うことも可能です。
MACDのダイバージェンスは機能しやすい
これらを見てもMACDのダイバージェンスはとても機能しやすいということがわかったかと思います。
ただやはり、ダイバージェンスを見つけるのが慣れるまでは大変です。
私もインジケーターを発見するまでは、ダイバージェンスを自力で見つけていたので慣れるまでは大変でした。
慣れれば、「あ、ダイバージェンスが発生したな」とぱっと見ただけでわかるので、毎日チェックしてみることが大事だと思います。
どの時間足が機能しやすいのか?
という疑問も生まれると思います。
基本的にはどの時間足でも機能すると私は思っています。
そもそもMACDのダイバージェンスはトレンド反転の予兆を見つけることができるという使い方がメインなので、1分足なら1分足なりのトレンドの転換だったり、1時間足だったら1時間足のトレンドの転換、日足なら日足というふうにMACDのダイバージェンスは機能すると私は思います。
もちろん1分足で使うときはシグナルの数が多くなるので、1時間足などと比べると精査するチカラが必要になります。
がしかし、MACDのダイバージェンスが機能するという点に関しては相違ないので、1分足を使っている方は使ってみても良いと思います。
ダイバージェンスが失敗したときは?
もちろんダイバージェンスも100%ではありません。ダイバージェンスが失敗するときもありますので、MACDのダイバージェンスを発見した=勝てるというわけではありません。
そのあたりは注意が必要です。
もし確実性を上げていきたい場合は、2つ目のダイバージェンスを探すと良いかもしれません。
ダイバージェンスが2つ続けて発生する時があるのですが、2回発生すると確実性が増すという例もあると言われています。
私が使っていても確かに2つ発生したときは確率が高くなる印象はあります。
しかし、2つ続けて出る頻度は決して高くありません。むしろ少ないです。
ですので、1度だけのシグナルのときにどのように判断していくのかがポイントになると思います。
MACDダイバージェンスをどう使うべきか?
MACDだけで判断しトレードしていくのか?
他のテクニカルなどを加味した上でダイバージェンスを利用したトレードをしていくのか?
といった点について、自分にあった方法を探すことが必要になると思います。
私はオリジナルの手法を含めて複数の手法やシグナルを利用してトレードをしています。こちらの中段にその理由が書いてあります。
ですので、MACDのダイバージェンスだけでトレードするときもありますが、他の手法やシグナルと合わせてトレードすることもあります。
要は臨機応変に対応していくのがベストなのかなと。
一つのことに頼りすぎるのもリスクが大きくなりますからね。
MACDダイバージェンスが得意だと自分で言えるようになるまでは、やはり他のテクニカルや手法と合わせて使う方が良いかなと思っています。
私自身、ここ1年くらいMACDダイバージェンスを使い込んでいましたが、とても機能するのでもし使ったことがないようであれば、この機会に使ってみてはいかがでしょうか?
MACDのダイバージェンスはまだネタがありますので、これからも記事を書いていく予定です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。