ご存知の方も多いかと思いますが、金融庁が新たなレバレッジ規制を設けようとしています。
現在のレバレッジは25倍ですが、レバレッジを10倍に設定しようという動きです。
結論から申し上げますと、私はこのレバレッジ規制には反対。
消費者保護という名目のレバレッジ規制
現在のレバレッジも規制が入ったことで25倍になりました。
以前は200倍400倍といったレバレッジでしたが、一旦50倍に下げて現在の25倍に下がったという経緯です。
金融庁は消費者保護という謳い文句でレバレッジを10倍まで下げようとしていますが、レバレッジを下げることが本当に消費者保護につながるのでしょうか?
正直なところ、私は疑問を持っています。
ものすごく単純に考えると、レバレッジを多少上げておけば証拠金が少なくて済むんですね。そうすればロスカットによってすべての証拠金がなくなったとしても、損害は少なくて済むはず。
レバレッジを下げてトレードした場合、証拠金が高レバレッジよりも多く必要になりますので、ロスカットされるまでの時間は高いレバレッジよりも低レバレッジのほうが時間がかかります。
時間がかかるとは言え、ロスカットされたら高レバレッジよりも多くの証拠金(資金)を失いますよね。
たしかに大きな値動きがあり値が飛んでしまった場合、高レバレッジのほうがリスクは高くなります。損失補填をしなくてはいけないので追証が想像よりも多く必要になるケースがあるからです。
しかしこれも、レバレッジが高いからとかそういうのではないと思うんですね。低レバレッジでも追証が必要になるケースはあります。
レバレッジを下げたから消費者保護につながるという謳い文句はちょっと納得がいかないのが正直な所。
なぜゼロカットを導入しないのか?
私個人の意見としては、消費者を保護する名目であればゼロカットを導入した方がはるかに消費者保護につながるのではないかと思います。
ゼロカットを簡単に説明すると、証拠金がゼロになるけど負債を抱えるようにはならない仕組みです。
何かしらの突発的な動きでロスカットすら作動しないくらいの値動きがあったとしても、ゼロカットを導入していた場合は証拠金がゼロになるだけで追証にはならないという仕組みですね。
たしかにこれにも色々な問題はあると思います。
ゼロカットを導入していた海外のFX業者が破綻したという経緯もありますので。
ですがゼロカットを導入していたおかげでユーザーは守られました。
つまり消費者保護にはなったわけ。
消費者保護という名目であれば、レバレッジ規制ではなくゼロカットをまずは検討してもらえないかなというのが私の個人的な意見です。
レバレッジ規制には反対
ここまで色々書きましたが、正直な意見をいうと・・・今回のレバレッジ規制は「腑に落ちない」これにつきます。
これはあくまでも私の個人的な妄想ですが、くりっく365が何かしら保護されるんじゃないかなという妄想が。
※これについては11月13日に発行するメルマガで書きます。
もし仮に2018年にレバレッジが10倍になったらFXの個人トレーダーが激減するのではなかと。
レバレッジが低くなると口座の使い分けもできなくなる人が多くなると思います。口座の使い分けはリスク管理にもなるので、使い分けをしてる人が多いんですね。
でもレバレッジが今よりも低くなるとそれすら厳しくなる。
消費者保護という謳い文句がどうも納得いかない。
とにもかくにも、レバレッジ規制は反対です。
アナタはどうですか?
■金融庁 - インターネット情報受付窓口及び政策提言についての「大臣目安箱」
https://www.fsa.go.jp/opinion/